50代からのiDeCo
身近な人からこんな相談がありました。
「iDeCoって積立した分が全額所得控除になるからかなりの節税になるんだね。
50代からだけどどんな運用商品を選んだらいいかな?」
iDeCoが始まったのは2017年。
それまでは主に大手企業で確定拠出年金を導入している企業の従業員しか加入出来ませんでした。
お金の勉強を積極的にしている人ならiDeCoの存在を知る事が出来たと思いますが、運用方法がわからない方も多いと思います。
▼20代30代の方は下記の記事を参照にして頂ければ幸いです。
企業型確定拠出年金の事を書いていますが、基本的に投資すべき商品は同じです。
iDeCoは節税の点だけでなく、万が一借金を背負ったとしても差し押さえ禁止財産なので守る事が出来てメリットがとても大きい制度です。
節税額は月23000円(会社員の上限額)の積立で年収300万円だと約4万円・年収500万円だと約5万円・年収800万円だと約8万円ほどになります。
若い世代なら長期的に投資する事でリスクを負えるので、節税しながら運用で増やす事が出来ます。
ですが、50代はリスクを負えるか負えないかはその人次第です。
iDeCoの恩恵を大きく活用する事は難しいでしょう。
受け取り時に大暴落が来る可能性がある
今は株価が堅調ですが、いざ受け取る時に大暴落が来てしまうリスクがあります。
過去にはこんな事がありました。
リーマンショック時が100年に1回と言われていますが、実は小刻みに暴落があります。
2020年3月 コロナショック
2011年3月 東日本大震災
2008年9月 リーマンショック
2006年1月 ライブドアショック
2000年4月 TIバブル崩壊
10年以内に1度は暴落している事になりますね。
今からリスクある投資を始めて、受け取ろうと思った60代で暴落の可能性は十分にあり得るのです。
20代や30代の人であれば、暴落時の安い時期も株価の調子が良い時期も同じ金額コツコツと積立しているので受取時にほぼ間違えなくプラスになります。
50代の方は積極的に増やす事が難しいでしょう。
基本的には元本保証の商品で運用しましょう。
低金利の時代なので口座管理手数料でマイナスになってしまうかもしれませんが、節税額を加味すれば十分プラスです。
50代でリスク資産を運用出来る条件
ただし50代から運用開始でもリスク資産にチャレンジして問題無い人もいます。
iDeCoの受け取り開始時は基本的に60歳以降になりますが、受け取り開始が70歳まで延長できます。
また、一時金として受け取るか少しずつ取り崩して受け取るか選択可能なので、運用しながら少しずつ受け取るのであれば長期投資でリスクを取れるので積極的に運用する事が可能です。
暴落してもマイナスにならないのが20年言われています。
50歳から開始して70歳以降も少しずつ取り崩すのであれば、20年以上運用している事になりますので大暴落で積み立てた年金が大きく減るリスクはほぼ無くなります。
■退職金が見込めてローン返済等に使う予定が無い
■65歳以降もフルタイムで働ける見込みがある
■パートナーが生活費以上に収入がある
■公的年金以外に老後資金を準備出来ている
このような方であれば、60歳ですぐに受け取る必要がないので運用する価値があるかもしれません。
よって50代以降の遅いスタートの方は1日でも早く運用を開始して、元本保証にするかインデックスにするか判断したほうが良いでしょう。
とにかく早く始めて1円でも多く節税しましょう!
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