お金の使い方は遺伝しない?
情報取集の為にお金に関する書籍やサイトをよく見るのですが、【お金の使い方は遺伝する】と書かれている事があります。
たしかに、高級車しか乗った事が無い・一流ホテルしか宿泊したことが無い・寿司は回転しているお店を知らない・・・という家庭に育った人が大人になった時、親から高級車を買って貰ったり、旅行で泊まるホテルを五つ星ホテルの中から探したりするかもしれません。
私も夫も高校は進学校に通っていたのですが、親も大卒で大学費用は親が用意して当然の家庭がほとんどでした。
ギャンブル好きの友人がいるのですが、両親もギャンブル好きです。
両親が車をローンで買い続けている友人の子どもも車はローンで買う物と思っていて、ローンが払える中で一番いい車を乗っています。
子どもの頃から両親の行動が普通や当たり前と思っている方は多いと思います。
うちの場合どうなんだろう・・・?
ふと思うと、全く遺伝していない事に気が付きました。
お金はあるだけ使う私の両親
私の家は決して貧乏ではありませんが、私は苦学生でした。
父は難関私立大卒で母は高卒。
父は中堅企業のサラリーマンで、その企業の中では限りなく最高学歴に近く社長の親族以外では出世ナンバーワンだったそう。
母は専業主婦→パートタイマー。
当時、私の住んでいた地域ではごく普通の働き方でした。
そんな家庭なので、首都圏の田舎の中では世帯収入の面では恵まれていたと思います。
子どもの頃は気付かなかったのですが、身分不相応な出費がありました。
父は仕事の都合で毎週ゴルフ。
金額は不明ですが、会員権も持っていました。
車は常にローンで5年おきに新車を買っていて、だんだん車のグレードアップをしていて燃費が悪い車種でした。
当然車税もかなりかかっていたと思います。
小学生の時に住宅購入をしたのですが、頭金を貯める事が出来ず祖父母に借りていました。
親は「あんたたいのせいでお金がかかっているんだよ。うちにはお金が無いんだよ」と、私と弟によく言っていました。
そして【女は結婚した時に家庭に入るから勉強そんなにしなくてもいい】という価値観を植え付けさせられていました。
当然、私の教育のプランは高卒と決めつけられ、公立高校に通いながら【高校は卒業され出来ればいいから生活費を稼げ】という親の命令のでバイト漬けでした。
確実に受かる公立高校を受験したのですが、進学先は偏差値60台。
同じ高校の同級生は大学進学が当たり前で、初めて自分の家庭の環境に違和感を感じました。
裕福ではない同級生もいましたが、つつましく生活して大学に行かせてあげたいという両親が多かったのです。
進学校ゆえに就職先が無く、私は奨学金で専門学校を卒業しました。
両親は住宅ローンはそもそも自力で全額返済する気などなく、相続で完済しました。
使いたい事にお金を使い、子どもの教育費も住宅も自力で払う気などなかったのです。
反面教師の私
そんな環境で育ったので、奨学金の返済がいかに大変か、大学に行かないとそれなりの企業の入社試験さえ受けられない事を熟知しているつもりです。
同級生の中では就職氷河期の中で、一流企業に新卒で就職している人もいます。
どこで道を踏み外したのでしょうか・・・?
奨学金地獄になっても、バイト漬けで睡眠時間ほぼ無しで受験勉強して意地でも大学に行くべきだったのか?
(根性そこまで無いので多分無理)
未だに答えがわかりません。
まず、子どもには奨学金を1円たりとも背負わせないと決めて、一人っ子を貫きました。
「生めば何とかなるんだから2人目生みなさいよ」とか「一人っ子はかわいそうだよ」と言われようと意思は変わりません。
我が家の世帯年収や仕事環境では2人以上を奨学金なしで大学に進学させる保証が無いからです。
そして、意地でも共働きを決意しました。
待機児童にならないよう保育園入所希望はびっしりと記入し、遠くの保育園で確実に入園できるところまで見学に行き押さえておきました。
非正規雇用で育休取れなかったし、リーマンショックで求人少なかったので、ワンオペ育児なのにフルタイム勤務で薄給。
高い保育料を払うと残るのはわずかでしたが、働き続けました。
現時点で仕事の評価も高く頂けて、年収1.3倍ぐらいになっています。
無駄な出費は極力おさえ、大学費用は小学校入学時には確保済。
(私立理系の入学金・学費・受験料まで払えます)
常にお金の勉強を怠らず、余裕資金は投資に回し、老後に子どもに迷惑かけないように準備しています。
家は2LDKのアパート住まい、車は車大好きな夫の希望で新車だけど現金一括購入の1500CCファミリーカーです。
子どもに「うちにはお金はない」と一度も行ったことはありません。
「お金はあるけど必要な事にしかお金を使いません」と言っています。
親とはほぼ真逆の行動をしています。
質素倹約な祖父母
両親は散財、その子どもは質素。
じゃあ、祖父母はどうなのかと言いますと、祖父母は質素倹約で私寄りなのです。
母方は貧乏で年金額が少ないので倹約せざるを得ないだけのですが、父方の祖父母はびっくりするぐらい質素。
家はとても大きいのですが、超ボロボロです。
修繕も見栄でする箇所は1つもなく、生活に困らない最低限しかしません。
家にお風呂がなく、銭湯。
その銭湯が私は大好きでした。
物は多かったのですが(洋服やバッグではなく父の学習机とか思い出の品が多い)、整理整頓がしっかりと出来ています。
厚生年金で戦争の恩給もありかなり高額の年金を受給していたのですが、国民年金分だけでも十分生活出来るであろう生活レベルで、元々裕福な家庭ではないそうですが年金だけでかなりの資産を貯められたそう。
おかげで介護費用も貯蓄の範囲で全て賄えました。
私の両親はそんな祖父母を【ケチ】とか【お金貯めてどうするのか】とか言っていたのですが、孫の私たちにお小遣いやお年玉はいつもくれたし、お金のかからない楽しみを沢山教えてくれたしとても尊敬しています。
そんな祖父母が大好きでした。
ちなみに、その父方の叔母家族も質素倹約です。
私の両親よりもおそらく稼いでいたけれど、所有している車も家もずっとリーズナブルで、子どもの大学費用もちゃんと用意していました。
でも、お小遣いやお年玉は当然のように下さって、祖父母と同じく遺伝していると思います。
金遣い悪いのは私の両親だけな気がしますね。
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