しっかりと稼いで質素に暮らす日本人
いつもブログを読んでくださる皆様、いいねやコメントを下さる皆様ありがとうございます。
私は就職氷河期で低学歴・低年収のまま結婚し、世帯年収低くても子育てしながら30代で資産3000万円を突破しているアラフォー兼業主婦です。
お金の事で色々発信して少しでもお役に立てる事が出来ましたら幸いです。
お金に関する書籍やYouTube等を見ている方は、日本人に3人に1人は貯蓄なしだったり、高齢者の4人に1人は公的年金のみで生活をしている事はよくご存じかと思います。
そんな現実だからこそ、日本人のマネーリテラシー向上につながる情報発信をして下さる方がいらしたり、学校でも金融教育を取り入れられるようになったりしています。
貯金が少なかったり、ゼロの世帯が多いのは、日本人のお給料が上がっていないからとか、物価が上がっているだ!という声も沢山あります。
今回は金融広報中央委員会のデータと総務省のデータを元に、日本人の家計の状況及び貯蓄額を見て、私なりに現実をまとめさせていただきます。
私は金融の専門家ではないので、個人的な分析になっている点もありますので、ご理解いただけますと幸いです。
日本人は意外と稼いでいて質素に暮らしている
まず総務省の家計のデータを確認してみました。
下記は2人以上世帯の収入の月額の平均となっています。
若い世代は共働きが多いのですが、平均にすると配偶者は少なめ。
世帯の働き方にもよりますが、手取り年収520万円・手取り月収43万円あたりが多いかと思われます。
私たちの世代では育休が取れる会社が少なかったので、フルタイム共働きはまだまだ少数派なのかもしれません。
他の世帯員収入は学生アルバイトや世帯主の親にあたる高齢者のアルバイトがほとんどかと思われます。
この金額から扶養範囲内でなければ、社会保険費用などが引かれます。
ちなみに我が家は昨年の世帯年収は約750万円なので月額にして約62.5万円。
首都圏在住としては少ないほうなのですが、フルタイム共働きのおかげで少し上回っています。
そして2人以上世帯の家計簿は下記になっています。
色々な年代と世帯人数が混ざっているので、参考程度ではありますが、1世帯あたり月額約29万円の支出となっています。
手取り月収43万円あたりが多いと想定すると、収入の割に質素に暮らしている事が非常によくわかります。
この通りであれば、43-29=14 1か月あたり14万円の黒字ですから、かなりお金が貯まりますよね。
しかし残念ながら、金融広報中央委員会の金融資産保有額では残念な数値となっています。
3世帯に1世帯は貯蓄100万円以下
金融広報中央委員会の2人以上世帯・金融資産保有額のデータは下記の通りになります。
金融資産0円の世帯が一番多く、3世帯のうち1世帯は金融資産保有額が100万円未満となっています。
総務省の家計調査と全く合っていないですよね。
データの取り方が異なっていたり、様々な要因はあると思います。
金融資産が少ない理由
私が考えるには金融資産が少ない世帯が多い理由には下記があります。
・総務省の家計のデータでは住居費を払っていない人が非常に多い
家計簿を見て頂くとよくわかりますが、住居費が18,652円と非常に低くなっています。
首都圏ではオンボロアパートさえ借りる事が出来ません。
住宅ローン完済されている方や、親の持ち家に同居していたり、格安の公営住宅に住んでいたり、格安の社宅に住んでいたりする方は住居費を抑える事が出来ます。
実際は現役世代の大半は住居費を自力で払っている方が多いと思われます。
住居費がそれなりにかかっていれば、家計簿の金額は一気に上がってしまいます。
・使う目的をもって質素に暮らしている可能性が高い
車をローンで買いたくない人はせっせと車購入資金を貯めますし、住宅購入を考えている方は頭金や初期費用の為にせっせとその費用を貯めますし、旅行に行くために質素に暮らしている人もいるでしょう。
また住宅ローン返済中の方は、ある程度貯まったら繰り上げ返済に充てていると思われます。
・ない袖が振れないから質素に暮らしている
冒頭でお伝えした通り、高齢者の4人に1人は公的年金のみで生活をしています。
そして3世帯に1世帯は金融資産がほとんどありませんので、入ったお金の範囲内で生活しなくてはなりません。
無い袖は振れないから質素に暮らしている可能性は十分に考えられます。
今回、2つのデータを参照して色々考えさせられる事がありました。
社会保険料等どんどん増え、増税や値上げは止まらず、ますます厳しくなると思います。
将来を見据えながら、上手にやりくりをしないと、豊かな人とそうでない人の二極化がますます進む事になるでしょう。
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